「SUPER GAME SONG LIVE 2012-NEW GAME-」は、今やアニソン界で最も大きなイベントにまで成長した「アニサマ」こと"Animelo Summer Live"が手がけるゲームソングライブイベント。「アニサマ」の醍醐味は、歌い手が次々と現れては次のシンガーへ場を繋ぐ形のもと、数時間ノンストップで行われるところにあるのですが、「SUPER GAME SONG LIVE 2012-NEW GAME-」も一切休憩を挟むことなく、アンコールを含め4時間半弱、全部で42曲を披露。満員の観客たちは終始立ちっぱなしで熱狂的な声援を送り続けていました。



最初の歌い手として登場したのが、いとうかなこさん。「STEINS;GATE」の映像を背景に、『スカイクラッドの観測者』を高らかに唄いあげてゆきます。続く『ISOLATION』では、「ギルティクラウン ロストクリスマス」の映像を背景に熱唱。映像と歌がシンクロしてゆくことで、楽曲の持つ躍動性に、より強くドラマ性を感じることが出来ました。
いとうかなこさんの描き出したパワフルなステージから、一転。『きりひらけ!グレイシー☆スター』『シンクロしようよ』と、naoさんは電波ソングにも似た輝きを放つキラキラのポップチューンを熱唱。ゲーム特有の萌えの楽しさを、naoさんが歌を通し具現化してくれました。
桃井はるこさんと言えば、ゲーマーとしても有名であり、電波ソングと呼ばれるデジタルポップ・チューンの元祖的な存在でもあります。その桃井はるこさんが選んだ楽曲が、初期PCゲームの人気作「アイドルハ犬伝」の挿入歌『きみはホエホエむすめ』。まだまだ映像がチープな頃の楽曲をあえてゲーソン・ライブのメニューに持ってくるところが心憎い。続く『LOVE.EXE』もプチレトロな選曲、会場に足を運んだ人たちの誰もが面白さを感じていたようです。
この日唯一の大所帯となった総勢12名のメンバーによるアフィリア・サーガ・イーストは、『La*La*La ラボリューション』『ワタシ☆LOVEな☆オトメ!』と、キュートに弾けたアイドル・ソングを通し、舞台上に華やかな彩りを与えていました。


これまでの華やかさから一転。
Pricoさんが『My dear stardust』を通し、会場へロックな熱いエナジーを降り注げば、同じゲーム作品内で共演したAiRIさんを招き入れ、AiRI&Pricoというデュエット・スタイルのもと、ガーリーロック・ナンバー『Happy Crossing』を、互いに歌を掛け合い、ハモリながら熱いステージングを展開して行きます。
そのままステージはAiRIさんのソロへシフト。
彼女もパワフルにポップロック・チューン『キラ☆キラ』を唄いながら、会場を熱狂の渦の中へ導きました。
Ceuiさんは『Travelling August』と題し、ゲーム会社Augustが制作した人気ゲーム作品のテーマ曲たちを、そのゲーム作品の映像と重ね合わせながらメドレー・スタイルで熱唱。
どんな曲調でも巧みに唄いこなすCeuiさんの表現力の高さとAugust作品の魅力を一気に味わうことができました。



榊原ゆいさんの登場と共に沸き上がった、ひと際大きな歓声。『Eternal Destiny』『Together』と、雄大ながらも疾走性を持った楽曲を並べ、訪れた人たちを青く幻想的な歌世界の中へと導いていくかのようでした。
彩音さんは、壮大かつ雄大なデジロック・ナンバー『コンプレックス・イマージュ』を熱唱。背景に「ひぐらしのなく頃に」のキーワードとなるセリフの数々や狂気をはらんだ映像を映し出し、歌の持つ世界観に強烈な刺激を与えていました。
さらに『Lunatic Tears...』では、背景に巨大な赤い月が登場し、ゲームの世界観とのシンクロ率が急激にアップ。
同じ赤い衝撃でも、今井麻美さんはホラーゲームの映像を背景とした艶やかな赤。
『シャングリラ』の持つ不思議な狂気性をひき出してゆきます。
一転『Promised Land』では、異境の地へ舞い降りたような、安穏とした心地好い空気を届けてくれました。
続くLieN -リアン-さんの「.hack」ナンバー『Deepest Memories』『ヒトヒラ』では、異国の地を美しい歌声と演奏に乗り巡ってゆくような感覚に陥りました。

ここからはパワフルなアーティストが続きました。
つねに挑発的な姿勢のもと熱い歌を放ってゆく飛蘭さんは、この日も『終末のフラクタル』でスケール感のある熱狂劇を描きあげれば、続く『蒼穹の光』では燃え盛る炎の映像を背に、思いきり身体を捩じ曲げながら熱唱。
同じくパワフルなステージングを繰り広げていたのが、Zweiさん。
『イナンナの見た夢』『拡張プレイス』と、時にはステージ上を転がりながら熱狂の舞台を作りあげていました。



このイベントには、ゲームソングを唄ったことをきっかけに成長していったシンガーたちも数多く登場しています。佐藤ひろ美さんもその一人。佐藤ひろ美の名前を一躍有名にした「GALAXY ANGEL Eternal Lovers」のテーマ曲『Angelic Symphony』と、彼女が最初に脚光を浴びるきっかけとなったPCゲーム「みずいろ」の主題歌『みずいろ』の2曲を披露。本当に楽しそうに満面の笑顔で歌っていたのが印象的でした。
続いては、「D.C.〜ダ・カーポ〜」シリーズと一緒に成長してきた2人のシンガーたちが連続で登場。まずは「D.C.〜ダ・カーポ〜」ナンバーを唄いデビューしたyozuca*さんが、『ダ・カーポⅡ 〜あさきゆめみし君と〜』を通しロマンチックな感情を描きあげ、最新作のテーマ曲『ダ・カーポⅢ 〜キミにささげる あいのマホウ〜』では感動の風景を作りあげていきました。
同じく、「D.C.〜ダ・カーポ〜」でシンガーの道を描き始めたCooRieさんが舞台に登壇。『Dream〜The ally of〜』を通してロマンチックな想いを届け、『All is Love for you』では、心地好く弾けながらもポップな世界観をで盛り上げました。yozuca*さんからもCooRieさんからも、"「D.C.〜ダ・カーポ〜」LOVE"な空気がしっかりと伝わってきました。
NanosizeMirさんはポップチューン『Philosophyz』で疾走、『闇の彼方へ』ではしっとりたおやかな表情と、多面的な魅力を披露。Ritaさんは、『Little Busters!』と『Alicemagic』2曲に情熱をぶつけました。

舞台も終盤戦へ。THE IDOLM@STERの登場で、会場の熱気は更に昂り出しました。この日は今井麻美さん、長谷川明子さん、沼倉愛美さんの3人のみとはいえ、お馴染み『THE IDOLM@STER』が流れたとたん、大勢の観客たちが歌に合わせ熱狂のエールを重ね出しました。続く、明るく開放的に弾けたメガポップチューン『READY!!』の登場と共に、会場中が総立ち、アイドルが観客たちを虜にしてゆく様を体感できました。
観客たちを虜にしてしまうという面では、真宮寺さくら(横山智佐さん)、神崎すみれ(富沢美智恵さん)、マリア・タチバナ(高乃麗さん)の3人が登壇したサクラ大戦 帝国華撃団のステージングこそ、まさに圧巻でした。『激!帝国歌撃団』のサビでは大合唱が生まれ、パシフィコ横浜のステージ上を、一瞬にして「サクラ大戦」の舞台へ塗り替えてゆきます。2曲目に披露した『夢のつづき』を含め、ノンストップで繰り広げる雅びやかなステージングは、まさに短いミュージカル劇を観ているようでした。
トリを務めたのが、栗林みな実さん。デビュー曲『Rumbling hearts』では観客が終始歌にあわせコール。
その後も『マブラブ』『I Will』とポップでカラフルな楽曲たちで盛り上がり、このイベントの最後を飾るに相応しい一体感のあるステージとなりました。
アンコールでは、この日の出演者たちが登壇。このイベント用に栗林みな実が作詞しイベントの仕掛け人でもある志倉千代丸が作曲した『NEW GAME』を、みんなで合唱!大成功のうち、イベントは幕を閉じました。今後もアニメ・ゲームファンが熱狂できる恒例のイベントになってゆくことを期待したいと思います。